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『日本人の底力』を聞いて 客人:評論家 副島隆彦さん

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本日の客人は、評論家の副島孝彦さんでした。

属国日本論を展開している。日本はアメリカに負けた属国であると日本人の6割は考えている。アメリカ帝国は120年を過ぎて衰退を始めている。歴史をひもとくと、その前は大英帝国が世界の覇権を握っていたが120年で終わった。過去の歴史を振り返ると、帝国は覇権は4代120年しか続かない。アメリカが衰退しつつある今、日本人は自分のことは自分でやります、と考えることが必要である。アジアの一員として中国との関係に気をつけながら日本は生き延びてゆけばよい。

沖縄の人は返還時に日の丸を振った。そのとき沖縄の人は日本に守ってほしかったのである。普天間基地問題を通じて日本が守ってくれないことが明らかになれば、沖縄が中国につく、ということもあり得る話である。

日米安保というのは、敵国から日本を守る部分をアメリカに依存し、日本は国内の発展の集中するという”きたならしいまでの現実主義”の産物である。アメリカから、北朝鮮、ロシアに攻められるぞ、脅されてきているが、フィクションである。六カ国協議では、米国と中国が威張っていて、日本と韓国は元気がない。これは、米国は日本単独で北朝鮮と交渉できなくしているためであり、”デバイド・アンド・ルール”という原則に基づくアメリカ支配を維持するための働きかけである。

世界は政治と経済の2つの軸で動いている。各国政府で担当が分かれているが、2つの軸を合わせて考えてほしい。アメリカ経済はだいぶ疲弊している。沖縄米軍基地のグアム移転に向けて日本はすでに2兆円ほど支出しているが、さらに支出を求める動きもある。アメリカの国力が低下しているからである。残念ながら、日本の政治家はアメリカを恐れており、日本の主張を通すことができていない。民主党の小沢しかアメリカと対等に交渉できる政治家はいない。

私は”国家戦略家”を勝手に名乗っている。民主党の国家戦略局は私の発案である。ただ、私は嫌われ者なので声はかかっていない。日本はアメリカ帝国の没落とともに独立できるとみている。

日本国内だけを見ていると悲観的になるが、世界全体をみると日本の状況は恵まれている。日本の教育は中国、韓国にくらべてレベルが落ちているが、技術屋が優れており、技術屋を大事にしれば日本は生き残れると思う。

若者も質素な暮らしをしている。日本人は可能性としては優れたものを持った民族である。政治家は悪い人だ、とアメリカがふきこんだために、日本には優れた指導者が生まれなくなった。アメリカは本当のデモクラシーを日本に伝えていない。

普天間基地問題については、沖縄から米軍が少しずつ撤退してゆくことが大事である。しかし、地元住民の間には、普天間基地に秘密の核サイトがあって移動できないらしい、という噂が流れている。

独立した日本にしてゆくために、政治家としては小沢に期待している。小沢ならできるかもしれない。ただし、政治家としての生命がどこまで続くかは良く考えなければならず、後継者についても考える必要がある。







素直に飲み込めない話も多々ありましたが、独自の視点をもつ評論家であることは良くわかりました。個人的には、賛同できない部分も多かったですが、考え方の幅を広めるためには参考になったように思います。










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