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『日本人の底力』を聞いて 客人:タニクリニック医院長 谷美智士(たに・みちお)さん

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 本日の客人は、西洋医学と東洋医学を統合した医療を実践しているタニクリニック医院長の谷美智士(たに・みちお)さんでした。

 谷さんは、がんでお母さんを亡くされた。末期がんに対しては当時の医学では打つ手がなく、痛がったり苦しんだりする姿を見て東洋医学に目が行くようになった。

 西洋医学と同じであれば東洋医学をすることはないが、東洋医学は西洋医学とはだいぶ異なっている。

 薬の飲み方から違う。西洋医学では原因の除去を目的として薬を飲むが、東洋医学は検査がほとんでできない古来の医学であり体全体を見て飲む薬を決める。体そのものをターゲットにしたのが東洋医学である。古来には、ほかに方法がなかった。

 東洋医学では、患者を見て触って診断する。

 東洋医学の診察には、望聞問接の4種類ある。”望”は人の全体を見ることである。”聞”は声を聞き、においを嗅ぐことである。”問”は質問することである。接は触診や脈診のことである。

 脈しんには28種類あり、”28脈”と呼ばれている。3本の指(すん、かん、しゃく)で診る。また脈のリズムによって体の状態を把握する。たとえば、さく脈(速い脈)の場合には熱症、遅脈(おそい脈)の場合には寒症と診断される。

 谷さん自身は、最初の頃は東洋医学を信じていなかった。間中先生という東洋医学のわかる唯一の先生が同じ病院におり、治らない病気が治るのを見て師事し、わかるまで15年かかった。

 体全体が痛んだ病気には西洋医学は無力である。免疫力不全の場合、対症療法は西洋医学で可能であるが、体全体の免疫がさらに低下してしまう。体には免疫しか守る仕組みがない。癌も、からだの異常が癌として出てきている。癌そのものは西洋医学でつぶすことが可能であるが、転移等については抗がん剤を使うしかない。しかし、抗がん剤は体の仕組みを調整するものではない。

 加齢現象によって免疫が弱くなり、癌細胞を処理する能力も弱くなる。

 谷さんの治療は免疫を強くすることによる。通常の状態よりも強くして癌を退治する。食事が大事である。

 最近、人々の免疫力がおかしくなってきている。花粉症は、わずか30~40年の間に蔓延している。食事が免疫をおかしくする。また、ストレスも免疫を低下させる。

 食べ物には2つの問題がある。1つ目は添加物が多いこと、2つ目は農薬や化学肥料により食べ物そのものがエネルギーが落ちてきていることである。これらを調整する治療で花粉症は劇的に良くなる。

 気が大事である。”気血栄衛”という言葉を良く使う。”気”とは目に見えないが健康に必要なもの、”血”とは筋肉や骨や血のこと、”栄”とは栄養のこと、”衛”とは体を守る仕組みのことである。気は西洋医学にはないが、これがわからないと東洋医学には入れない。







 東洋医学については漠然とではありますが、気休め程度、としか理解していませんでした。今回の放送を聞いて免疫を強化することができること、それが癌などの免疫不全による西洋医学がうまく適用できない病気に効果があることがわかりました。東洋医学の歴史は3000年とも言われており、体全体から病気を治してゆくという方法のノウハウも膨大に蓄積されていることが容易に想像できます。とてもリアリティがある話だと実感しました。私自身、癌などの病ににかかって困ったときには、是非タニクリニックを門をたたいてみたいと思います。











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