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『日本人の底力』を聞いて 客人:白鴎大学教授 福岡政行さん

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 最近『公務員ムダ論』を書かれた白鴎大学教授 福岡政行さんとのトークでした。

 
 小泉さんの後の歴代総理は、皆二世議員であり苦労知らずでやる気がない。昔の日本人は上って行くときには、まず泥水を飲んで苦労し、その足跡が上って行く階段に残っていたものだった。しかし、最近の政治家には2世議員が多く、恵まれた家に生まれてゆえの不幸せで、苦労しらずで人の心に痛みをわかるとは思えない。

 普天間基地問題では、大学の学生が誰一人手をあげて立ち上がる者はいない。今は大学構内に立て看板はなく、学生は政治には興味がなく、自分のこと頭にしかない。草食系というよりも、頑張るとか踏ん張るということをしない。これは、きちんと叱って教育をしてこなかった大人や、ゆとり教育が悪い。右肩上がりの成長が終わり借金大国になり、なにかギアチェンジが必要である。

 今はお金がないと大学へ行けない時代となっておいて、それでは苦労を積んだ人の心がわかる人間は育たない。

 二流国でもよいが誇りを持てる国家であることが大事である。政治は、こうするんだというイニシアチブが大事である。過去の歴代総理はイニシアチブを持って政治に取り組んでいた。100点の答えではないかもしれないが、それぞれ意義のあることであった。

 岸  信介  北方領土の所有権よりもシベリア抑留者の返還が優先
 佐藤 栄作  沖縄の復帰なくして我が国の戦後は終わらない
 橋本 龍太郎 普天間基地移設(17回も沖縄へ足を運び、辺野古への移設を決めた)

 これから3年間が日本の寿命だと思っている。2012年問題というものがあり、団塊の盛大250万人が一気に年金生活者となる。しかし、生まれてくるこどもは105万人しかいない。税収が足りない中で、日本をどのように誇りを持てるような国にしてゆくのか、政治家のイニシアチブが必要とされている







 聞いていてネガティブな話ばかりで、しかも評論家口調だったので、ちょっとイライラした部分がありました。話されていることは、どれも正論なのかもしれませんが、過去を美化し、現在の日本はダメだ、という一貫とした姿勢でした。残念だったのは、最後に菅原さんが「どうすれば日本は良くなりますか?」と質問したのに答えを持っていなかったことです。学問というのは何のためにあるのか、何のために研究をしているのか、日本もしくは世界を良くしてゆこうというのは、大学研究の目的なのではないでしょうか?事実の分析と批判だけに留まっていては、目的が果たせていないように思えるのです。

 話の中に「今の学生は自分のことしか考えていない」と言っていたのですが、ご本人はどうなのか?と少し首をかしげてしまいました。今度客人として来られるときには、明るい未来展望が描けるようなビジョンをお話していただけることを期待したいと思います。









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